【プロジェクト紹介】令和元年度 東海環状志津第1高架橋P16橋脚工事 完成報告
国道475号東海環状自動車道は、愛知県豊田市を起点とし、愛知県瀬戸市、岐阜県岐阜市及び大垣市等の主要都市を経て三重県四日市市に至る延長約153kmの高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)です。
本事業は、中京圏の放射状道路ネットワークを環状道路で結び、広域ネットワークを構築することで、環状道路内の渋滞緩和、沿線地域の地域産業・観光産業の支援、災害に強い道路機能の確保、またストック効果を図るために進められています。
当社は、その事業のもとで西回り区間、養老IC~北勢IC(仮称)間(画像で2026年開通見通しとなっている区間)の海津市において、本工事を含む3基の橋梁下部工を施工中です。
海津地区においては、橋梁下部工が今年度より着工となるため、地域住民の注目度も高く、特に地域住民や周辺環境に配慮しながら工事を進めております。
【事業内容】
▲出典:中部地方整備局岐阜国道事務所ホームページ(一部加工)
周辺の名所としては養老公園内の養老の滝があります。落差32m、幅4mの滝で日本の滝百選に選定されており、その水源は養老の滝・菊水泉として名水百選にも選定されています。西暦717年頃には当時の天皇がこの地に行幸されていたり、葛飾北斎らが浮世絵の題材としていたりと古くから名所として知られていたようです。
▲養老の滝
また、現場がある海津市に隣接する養老町は焼肉の名店が多く、県道56号線は養老焼肉街道と呼ばれ県外からも多くの人が訪れるそうです。今年は3月上旬までオンラインでの肉まつりイベントが開催されており、通販やオンライン番組が配信されています。
【工事概要】
発注者:国土交通省 中部地方整備局 岐阜国道事務所
工事場所:岐阜県海津市南濃町志津地内
工期:2019年12月17日~2021年3月25日
工事概要:橋梁下部工一式(道路土工、RC橋脚工、仮設工)
▲完成写真
担当者コメント
2020年4月より工事着手し、関係各位皆様方のご尽力のおかげを持ちまして2021年3月末に無事故で完成しました。
工事期間中は、現場周辺が田園地帯であったことや海津市での東海環状事業(橋脚工事)が初めてであったことから、32mの橋脚が完成すると非常に目立つことや、表面がざらざらしていたり、ひび割れや空洞(す)の多いコンクリートは、見た目が悪いだけでなく外気や雨の影響を受けやすいため劣化しやすくなってしまうため、コンクリートの出来栄え(品質)に特に留意いたしました。具体的な管理方法としては温度応力解析結果に基づく適切なコンクリート養生・期間の実施や、打設初期の強風による乾燥防止対策などを行い品質向上に努め、強度の高いきれいな構造物ができました。
また、感染症対策の一環としてスマートグラスによる遠隔作業支援システムを活用することにより、事務所内にいながら現場の状況を把握することが可能となり、現場での作業人数を減らすことができました。今後の現場でも活用していきたいと思います。
無事故・無災害で竣工できたことは、発注者をはじめ、本社支援部門、協力業者の方々及び現場職員が一丸となって取り組めたことによると思います。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
▲2021年3月末時点
▲2021年2月末時点
▲2021年1月末時点:橋脚柱部
▲2020年12月末時点:橋脚柱部
▲2020年10月末時点:橋脚柱部
▲2020年8月末時点:基礎工
▲2020年6月末時点:仮締切・掘削工
▲2020年5月末時点:既製杭工
▲2020年4月末時点:既製杭工
▲2020年3月末時点:着工前